江の島の今昔と杉山和一の墓 ver.1.2
1.江の島道 私の住む国立市の隣には立川市があり、そこに「江の島道」とよばれる通りがある。この道は江の島まで続くのかと前から気になっていた。調べてみると、江戸時代以前の道の名前は大きな街道は別として、付近の住民が勝手に名前をつけることがあったという。「江の島道」は数百メートルの長さしかないが、地図をみると確かにその南方には江の島があった。...
View Articleメニュエ症候群と上殿皮神経痛の針灸治療の違い
針灸臨床治療で常見疾患の一つにメニュエ症候群(旧称メイン症候群)がある。本疾患は上部腰椎~胸腰腰椎移行部~上部腰椎の高さから出る脊髄神経後枝が、外下方に延び、腸骨陵を越えた上殿部に痛みを訴える疾患である。治療は、後枝の出処であるTh12~L2棘突起傍(背部一行)へ深刺することで効果的な針灸治療となる。メニュエ症候群については、本ブログでもいろいろと報告してきた。...
View Article桜井戸の灸について Ver. 1.4
1.序 桜井戸の灸とは、家伝の灸の一つで、よう・ちょうの灸として、明治から昭和初期にかけて賑わっていた。ネット検索をすると、断片的な知識は入手できる。筆者も現代医学的針灸のブログ内で、<「麦粒腫に対する二間の灸」雑感>2011.4.22.で少々触れたことがある。ただ今となっては、その詳細な内容を知ることは、困難なことのように思えた。...
View Article肋間神経の帯状疱疹後神経痛の針灸治療
1.帯状疱疹の病態と現代医学治療 1)帯状疱疹の発病と病理 痛みと皮疹を別々にみていくと理解しやすい。①皮疹は出てないが、チクチク痛むような感じがする。これは脊髄神経後根神経節に潜伏していたウイルスが表皮に向かっている時、ウイルスが神経を刺激する痛みである。...
View Article坐骨神経痛以外の大腿後側痛の針灸治療
大腿後側部痛で最も多い疾患は、坐骨神経痛によるもので、普通は坐骨神経ブロック点(=中国式環跳そして柳谷素霊の裏環跳)から梨状筋に深刺するというのが定番だろう。しかし中には、坐骨神経痛ではないこともあり、坐骨神経ブロック点刺針で改善しない病態もある。坐骨神経痛以外で大腿後側痛症状をもたらす病態と治療法について整理してみた。 1.後大腿皮神経痛...
View Article