血管性頭痛の病態生理と針灸治療の検討 Ver.2.0
2011年11月に<片頭痛の病態生理と鍼灸治療の検討>を記したが、その全面改訂版を記すことにした。タイトルも<血管性頭痛の病態生理と鍼灸治療の検討Ver.2.0>に変更した。 1.三叉神経血管説の整理片頭痛の病態生理は、なお不明な点は少なくないが、現在では「三叉神経血管説」が最も有力 視されている。これは神経因子(脳の大血管や脳硬膜に分布する三叉神経刺激による痛み)...
View Articleへバーデン結節の針灸治療 Ver.2.0
筆者は2012年8月12日にブログ「へバーデン結節の針灸治療」を公開したが、内容に不備があり、考え方も少し変化したので、 「へバーデン結節の針灸治療 Ver2.0として改訂することにした。 1.ヘバーデン結節の基礎知識の病態...
View Article腓腹筋外側頭の痛む患者の針灸治療
1.腓腹筋外側頭部が痛む患者腰殿部に症状はないのに、正座時に腓腹筋外側頭部が痛むという患者の治療を何例か経験した。正座しても膝関節痛はないのだが、この部が痛むという。この部は腓腹筋外側頭のトリガーポイントであろう。 ....
View Article五十肩拘縮期の関節モビリゼーション技法
拘縮期の五十肩に対しては、鍼灸治療であっても、あまり効果的な方法がない。肩関節癒着には無効なのであって、治療の中心は関節モビリゼーションや運動療法(アイロン体操や棒体操など)におかざるを得ない。 1.モビリゼーション...
View Article五十肩拘縮期の関節モビリゼーション技法
拘縮期の五十肩に対しては、鍼灸治療であっても、あまり効果的な方法がない。肩関節癒着には無効なのであって、治療の中心は関節モビリゼーションや運動療法(アイロン体操や棒体操など)におかざるを得ない。 1.モビリゼーション...
View Article咽頭痛に対する局所刺針と合谷皮膚刺激
1.咽頭痛に対する局所刺針 下咽頭知覚(舌骨~喉)は上喉頭神経内枝興奮の結果なので、この部に対する刺針をすると効果がある。筆者の日常的治療は、咽痛の対象治療点は上喉頭神経内枝が甲状舌膜から出る部を治療点と定め、寸6#2程度の針で2㎝前後直刺し、咽に響かせる。...
View Article調節性眼精疲労に対する針灸治療の考察
1.機能性眼精疲労の分類機能性眼精疲労の原因は、次の2つに分類されるが、調節性眼精疲労の方が主なる原因であるとされている。1)調節性眼精疲労(=内眼筋障害) 毛様体筋の疲労による。毛様体神経節は、目の焦点を合わせ、虹彩の開き具合を調整する機能がある。眼精疲労は、この毛様体神経節および毛様体筋の疲労であると考えられる。...
View Article肩関節の結帯動作制限に対する針灸治療
1.はじめに 結帯動作は肩関節の複合動作なので、障害原因を探ることも複雑になる。そこで、かつての筆者の針灸治療は、結帯動作制限の原因を分析することなく、結帯動作をさせた際に生じる圧痛点部の筋に問題があるとして、そこに刺針施灸するという方法を行っていた。しかし結帯動作をさせ て生ずる痛みの発現部は、肩関節前面だったり後方四角口腔部だったり、上腕外側に縦状に放散...
View Articleフルート練習過多による指の屈伸障害が、「バネ指の針治療」で改善した例
1.フルート練習過多による指の屈伸障害に対する針灸治療 51才女性。かつて音大でフルートを学習していた。最近、久しぶりにフルートの演奏会をす るということでフルートの猛練習を開始した。すると指のすばやい屈伸動作を行おうとすると、 両側の示指と中...
View Article「ぶどうの丘」日帰り旅行会のお誘い(平成27年5月5日)
年2回、春と秋に<現代鍼灸科学研究会>を開いてきましたが、平成27年の春は、趣向を変えて旅行会に変更してみました。次の要領で行います。 「ぶどうの丘」日帰り旅行 天空の湯と180種のワイン試飲 日時:平成27年5月5日(祝日)、午前11時 場所:中央本線「勝沼ぶどう郷」駅集合 (参考)...
View Article大椎・治喘・、定喘の効能
1.大椎の位置 私の大椎穴の取穴は、基本的にはC7/Th1棘突起間であり、今日の基準だと思われる(代田文誌先生は大椎はC6/C7棘突起間を取穴していた)。大椎は背部督脈上の穴や背部膀胱経上の取穴基準点となるので、経穴の位置を統一しようとする立場にとっては困ったことではある。もっとも臨床的には、大椎穴近辺の圧痛所見をもって、そこを大椎と定めるだろうから、針灸治療的にはあまり混乱は起きないであろう。...
View Article陳久性反回神経麻痺の針灸治験 Ver.2.1
筆者は2012.4.11に<陳久性反回神経麻痺の針灸治験>と題した治験の一例報告を行った。その後も2例追試を重ね、印象が当初と異なってきたので改訂版をまとめることにした。 1.反回神経麻痺の概略...
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