令和4年9月11日、美容鍼講座を実施した。その時の模様は、すでにブログに載せたが、別の原稿を上書きして消去してしまった。あまりのショックに長らく放置していたが、あれから2ヶ月経った。気を取り直し、まだ私の記憶に残っているうちに、かいつまんで内容を紹介する。講師の小村はるみ先生は、新潟県長岡市でエステサロンを経営していたが、約10年前から美容鍼を取り入れているとのこと。
日時:令和4年9月11日8日曜)午後4時~8時
会場:国立市中1丁目集会所
指導者:小村はるみ(新潟県長岡市にて開業)
開催者:似田敦
実技助手:岡本雅典
参加者:11名
美容鍼の作用の似田私見(小村はるみ先生監修)
総論
1.顔面表情筋のコリをゆるめる作用
皮膚と筋の乖離が減る → シワ、タルミが減る
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両者を密着させているのがスマス
2.シワ≒リガメント( 筋をつなぎ留めるクイ)リガメント部分にスマスはない。
シワを目立たなくさせるには真皮機能を復活させる。
それには真皮を刺激・微細内出血させ、線維芽細胞を増産すること。
これによりエラスチン・コラーゲン・ヒアルロン酸の分泌復活。
リガメントの上下左右にこそスマスがある。スマスが緊張すると柔軟性を失った真 皮にシワができる。真皮の柔軟性を復活させることが重要。
※真皮の構成語呂:エ(ラスチン)コ(ラーゲン)ヒ(アルロン酸)いきした真否
各論
1.たるんだ頬のリフトアップ
前頭筋(前頭後頭筋の)と側頭筋(側頭頭頂筋の)の筋収縮力を復活させる?
それには皮膚を上方に引っ張りつつ上方に向けて斜刺、数秒間そのまま。
30分置鍼(10分程度の置鍼では不足)
代表穴は、前者が頭臨泣穴、後者が太陽穴や曲鬢穴
2.目の下のクマ
眼輪筋緊張度がゆるんだことで、眼球の重みに耐えきれず、眼輪筋が前方にふくれる。 これは眼輪筋の筋力トレーニングを実施。目を閉じ、自分で上まぶたをおさえながら、 目を開けようとするトレーニング。
3.ゴルゴライン
目の下から頬にかけて斜め下方にのびる溝のこと。
目の下のクマと同様、頬部皮下組織の重さを支えきれず、垂れ下がった状態。
治療:①ライン直上からは真皮に対する浅刺(リガメントに対して)
②ゴルゴライン下のリガメント近辺にある拘縮した上唇挙筋郡筋腹の拘縮を取るために硬結点に15㎜ほど直刺で何本か刺針
4.ほうれい線
大・小頬骨筋の過収縮。顴髎のコリをゆるめる鍼。
マリオネットラインの治療も同時に実施
5.マリオネットライン
口角下制筋の過収縮。地倉外下方のコリを緩める鍼。