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Channel: AN現代針灸治療
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筋痙縮時の自己防衛策

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もう少し寝かせて成熟させて発表しようと思っていた題材があったのだが、「しゅう鍼灸院」の柏原修一氏から下記1の記事があることを教えてくれた。記事が鮮度を保っている間に、この内容を発表することにした。


1.マラソン中、足が痙攣したら安全ピンで刺した話
 
令和5年2月26日放送のフジテレビ「ジャンクSPORTS」の中で、(元マラソン選手の福士加代子は、高校時代に長距離走中に足が痙攣した際は、叩いたら痛みを忘れるとかあるとかで、安全ピンで自身の足を刺したという話をしていたという。

これはテレビで流して良い話ではない。マネされて事故が起きればテレビ局の責任になるからだ。ピンで刺すのは衛生面や安全面に問題はある。ただし強く痙縮する筋に対して、痙攣している部を自分の指腹で強く強圧して急場をしのぐ行為は、普通のことではないかと思った。
 

2.腹筋痙攣に対する自己対策
 
私は以前から無理な姿勢で上体を前屈した時などに、突然片側の内腹斜筋がつることがあった。年に1~2回のこと。つった瞬間は、自分でも分かり大した痛みはないが、数秒後から次第に腹筋か強く収縮して耐え難いほどの痛みになるのが常だった。それを必死で我慢すると、数分後に痛みは自然消失する(ときに筋の一部分に持続性収縮状態が残ることもあり)。

つった瞬間、から激しい痛みに至るまで、猶予は5秒間程度あるので、何とか激しい痛みにならないよう、自分なりに対策をたててみた。
対応A:前屈して腹筋をゆるめておく
 →でいつもより強い筋痙攣が生じ、最悪の結果だった。
対応B:腹臥位となって床に寝て、上体を起こすことで、腹筋を他動的に伸張させる
 →何もしないより痛みは2~3割減っただけ。
対応C:これから腹筋が痙攣するのを見越し、あらかじめ自分で腹筋を収縮させておく。
 →何もしないのと比べ、痛みは1/3程度となった。
  

なぜこのような結果になったのは不明だが、対応Cは制御された筋収縮になったのではないかと思っている。部位的に指頭で押圧すると、皮下組織が多いので筋を強圧するには無理があった。


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