私の行っている眼窩内刺針の方法 ver.1.5
1.はじめに以前私は、「 眼窩内刺針が刺激対象とするもの Ver.2.12015-08-19 」と題したブログを発表した。 https://blog.goo.ne.jp/ango-shinkyu/e/e15b8546ecd13a7f5c065a1709f3472c...
View Article筋痙縮時の自己防衛策
もう少し寝かせて成熟させて発表しようと思っていた題材があったのだが、「しゅう鍼灸院」の柏原修一氏から下記1の記事があることを教えてくれた。記事が鮮度を保っている間に、この内容を発表することにした。 1.マラソン中、足が痙攣したら安全ピンで刺した話...
View Article「五官科」現代針灸実技セミナー のお誘い
第7期奮起の会「五官科」現代針灸実技セミナー この度、第7期奮起の会として「五官科」領域の針灸実技講習会を4回シリーズで開催します。これまでの第1~第6回は整形外科疾患の針灸実技セミナーを実施してまいりましたが、五官科は今回が初になります。実施日程は1月頃に提示した予定とは少々異なり、6月に予定していた実技セミナーは針灸学校授業日程の関係により、7月実施に変更しました。 <<募集要項>>...
View Article首下がり病に上部胸椎二行の刺針が有効な例(89才、女性)ver.1.2
本患者のこれまでの経緯4年前(85才頃)ほど前から、急に顔が正面に向けづらくなってきた。右手のしびれと脱力感も出てきたので、整形訪問。手根管症候群と腱鞘炎と診断され、手術をうけた。それにより右手症状は改善したが、顔の上げづらさは不変。顔が下を向いた状態で、正面を見ることが非常に困難。マクラをしないと仰臥位になることはできない。握力は左8㎏、右10㎏。...
View ArticleJSカッサ治療入門セミナーは、ほぼ満席となりました。
令和4月2日実施予定の、似田敦協賛「JSかっさ治療入門セミナー」まで、残すところ3週間になりましたが、早くも残席2名です。お早めにお申し込み下さい。満席後に希望される方は、「第二回 JSカッサ治療入門セミナー」開催時、優先的にご案内させていたきます。 ※なお本セミナーは、4月2日午後3時~5時30分、国立市中1丁目集会所で実施予定。...
View Articleベル麻痺に下耳痕置針 ver.1.1
1.ベル麻痺の病態と症状 ベル麻痺とは特発性末梢性顔面表情筋麻痺のことをいう。原因不明だが、顔面神経管の末端や茎乳突孔付近の浮腫による、顔面神経圧迫が想定されている。 2.ベル麻痺の症状と鑑別 突発的で急激に発症し、顔面麻痺中で最も高頻度。片側の顔面表情筋の麻痺。...
View Article針灸師のための肥満の最新薬物治療の理解
1.単純性肥満とⅡ型糖尿病 過体重ではメタボリック症候群になりやすく、生活の質を下げることになりやすい。そこでダイエットが推奨されているが、実際には非常に困難なことが少なくない。頑張って一時的に2~3㎏痩せても、努力を怠るとすぐに元の体重に戻ってしまう。残りの人生が数十年あると思えば、ダイエット生活を継続することは、難しいことなのである。...
View ArticleJSカッサ入門セミナーの概要と印象
去る令和5年4月2日、午後3時~午後5時30分。東京都国立市中1丁目集会所で、JSカッサ入門セミナーを開催した。参加者は20名で、これに受け入れ側として主指導スタッフ徐園子(大和かっさ治療院)、実技指導スタッフ徐由実(中央鍼灸接骨院)と上川...
View Article鼠径部周囲穴の整理と運用 ver.1.1
骨度法では、横骨長は6.5寸と定められている。横骨とは現代でいう恥骨のことだが、これを恥骨結節両端間の距離とすることは無理があるので、おそらく恥骨上枝の左右外端の間の長さを意味すると私は考えている。以下の赤線で示されるのが古人の考えた横骨長で、6.5寸になる。なお横骨長には < むご(6.5寸)い横骨 > という語呂がある。 1.曲骨(任)、横骨(腎)...
View Articleカッサの効果 浅層ファッシア刺激と皮下出血効果 ver.1.1
カッサは次の2つの統合刺激である。すなわち「皮膚をこする」こと、次に「皮下出血させる」ことである。個別に検討をしていく。皮下出血させることを目的とする施術は珍しいものだが、皮膚をこするという方法は、同じような手技療法がいくつか存在している。こすって何を診ているのかといえば、今注目を集めている「浅層ファッシアの癒着」の有無を調べており、カッサをすることは浅層ファッシアをリリースすることになる。...
View Article魚際と合谷の局所解剖と意図するもの
1.合谷刺針 合谷から教科書通りに刺入すると、まず第1背側骨間筋に入り、続いて母指内転筋に入る。この2筋は意外なことに、ともに尺骨神経支配である。ゆえに尺骨神経麻痺時に、骨間筋萎縮と母指内転筋萎縮によってフローマン徴候(+)が出現する。...
View Article岡本先生指圧を語る ユーチューブ動画 ver.1.1
奮起の会スタッフの岡本雅典先生が、フランス人を対象に指圧講習会を行いました。 今回が約20回目の渡仏だそうです。是非ご覧下さい。時間は約10分間です。変な姿勢でアグラをかいているのは格好つけているわけではなく、股関節が開かないため。私のことも話しています。フランス語版、日本語版とも「いいねボタン」を押していただけると嬉しいです。 岡本先生、指圧を語る! フランス語版...
View Article首下がり病に長・短回旋筋と頸椎骨膜刺針が有効な例(89才、女性)ver.2.0
1.本患者のこれまでの経緯4年前(85才頃)ほど前から、急に顔が正面に向けづらくなってきた。右手のしびれと脱力感も出てきたので、整形訪問。手根管症候群と腱鞘炎と診断され、手術をうけた。それにより右手症状は改善したが、顔の上げづらさは不変。顔が下を向いた状態で、正面を見ることが非常に困難。マクラをしないと仰臥位になることはできない。握力は左8㎏、右10㎏。 患者の写真...
View Article古代中国の天文学と経穴名
最近、経穴の語源について調べているのだが、そうこうしているう中で経穴の中に星や星座と関係する経穴がいくつかあるのを発見した。昔の中国人の考え方の一端を知ことができて感慨深い。とくに前胸部の胸骨に特徴的なツボが並んでいる。 1.紫宮(任)...
View Article水の動態に関する手足の経穴と経絡の考察 ver.1.1
経絡はしばしば川の流れに例えられるが、それは初学者に向けての大ざっぱな紹介にすぎないものたっだ。肘から先、膝から先には五兪主病といった井榮兪経合の性質をもつツボがあることも教わったが、あまりにも画一的であり単なる古典的修辞だとして真剣には学んでこなかった。なお私は過去に五兪穴について調べたことがあって、これを本ブログに載せているのでご覧いただきたい。...
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