診療用ベッドには、専用ベッドカバーを使うというのが常識だろう。しかし冬場はベッドカバーだけでは冷えるので、ベッドカバーの上に大判バスタオルをかぶせることも必要となるだろう。さらにベッドカバーは自分で洗濯できず、クリーニング専門店に依頼するので、意外に費用がかかる。そういう事情もあって、当院では以前から専用ベッドカバーを使っていない。ベッドの上に、直接大判のバスタオルを敷いている。
この時問題となるのは、高齢患者に多いのだが、体位変更の際に浮かすことなく、引きずるようにして腰殿を移動する時、バスタオルがずれることである。これを防ぐため、編み目状のゴムマットを使っていたが、市販品ではどれも小さいので、バスタオルのズレを防ぎきれなかった。
しかし、ついにちょうどよい品を発見できた。北欧家具ショップIKEAでみつけた「STOPP」という滑り止め下敷299円(消費税込)である。長さ200㎝、幅67.5㎝、ポリエチレン製。しっとりとした質感で、網戸と同じような大きさの網目がある。電気敷き毛布と併用することもできる。30℃以下の温度で洗濯できる。ハサミで簡単にカットできるので、診療用ベットにはジャストサイズだろう。なおネット通販でも購入可能ということである。当院のベッドは2台とも180㎝長なので、少々カットして使ってみることにした。