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勘違いしていた言葉

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1)トートバッグ(tote bag)

東京陶器(TOTO)株式会社の販促用としてつくったバッグのことだろうと思ったが違っていた。持ち手が2本あって口が開いたつり下げカバン。「トート」は、アメリカの俗語で「運ぶ(carry)」、「背負う」を意味する。
元来はキャンプなどの際に水や氷を入れて運ぶことのできる丈夫なキャンバス地などを使って製作された。これまでキャンプ道具に過ぎなかったトートバッグを、最初にファッションアイテムとして目をつけたのはアメリカの大学生で毎日、大量の教科書やノートを持ち歩く彼らは、頑丈で何でも自由に入れることのできる気軽で丈夫なトートバッグに着目した。現在ではショッピングバッグとして広く利用されるに至った。


2)スウィートルーム

甘い部屋sweet roomのことかと思った。高級ホテルや豪華客船の最上級の部屋のことで、一生の記念にハネムーンなどで泊まる部屋かと思った。しかしこの「スウィート」はsweet(甘い)ではなくsuite のことであった。suite とは一組といった意味で背広とズボンのセットのことをさしたり、2部屋以上ある客室タイプということだった。


3)パンケーキ

「パンのようなケーキ」のことだと思ったが、実はホットケーキと同じ意味。ただしわが国では、パンケーキは薄く甘さが控えめで、ベーコンやスクランブルエッグなどとと一緒に食べる食事向きのもの。ホットケーキはお菓子の一種として分類している。
パンケーキのパンとはイギリスなどで使われる重さの単位ポンドのこと。1ポンドの小麦粉・1ポンドのバター・1ポンドの砂糖を混ぜて生地をつくることからの名づけられた。


4)こわもて

「恐いけど、なぜかもてる」ことだと勘違いしていた。つまり顏は恐いが、同時に人間的な魅力があるので花があっていつも周りに人が集まってくるうような人で、俳優でいえば竹内力や哀川翔のような人のことだと思った。しかしこれも漢字を見て間違いに気づいた。強面(こわもて)が省略されたもので他人をおどしつけるようなこわい顔つきのことだった。


5)レセプト・カルテ

医療用語として使われるドイツ語の「レセプト receipt」の和訳は診療報酬明細書のことだが、英語読みでは単なるレシート receiptつまりは領収書である。ドイツ語のカルテKarte の和訳は診療録であるがカルテを英訳するとカードcardで単なる券のことである。英語で診療録をさす言葉は、medical record になる。
かつて戦前・戦中まで日本の医学はドイツを手本としたので、その頃までに入ってきた
医学用語はドイツ語中心だった。戦後は英語が中心となったので食い違いが生じたのだろう。


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