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肩関節の結帯動作制限に対する針灸治療

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H27.1.25.上記タイトルのブログを書いたが、パソコン操作ミスで消えてしまったので、再度書き直すことにした。

1.結帯動作制限に関係する筋
    
五十肩では外転時痛とともに結帯動作時痛が生じやすい。結帯動作は、肩の伸展+内転+   最大内旋の複合運動障害である。しかし肩の伸展筋・内転筋・内旋筋の筋力が低下しているのではなく、その動きの拮抗筋が緊張し過ぎた結果である。

したがって結帯動作制限に荷担している筋は、屈曲筋→三角筋前部線維、外転筋→三角筋中部線維と棘上筋、外旋筋→棘上筋・棘下筋・小円筋ということになる。とくに内旋運動の障害が強いので、棘上筋・棘下筋・小円筋が問題となり、なかでも運動分析的には棘下筋と小円筋緊張が結帯動作制限に関係している。
                      

            


 2.内旋運動制限をもたらす緊張筋   

内旋運動には、上図のように2つの方法名があるが、筋の起始停止の位置関係から、第1肢位での内旋制限は、棘下筋の過緊張によるものであり、第2肢位内旋制限は、小円筋の過緊張によるものであるという。

 

 3.棘下筋刺針
  
結帯動作により棘下筋のトリガーが活性化すると、棘下筋部だけでなく、上腕外側や上腕前面 に広範囲に運動時痛が生ずる。このような場合、座位で第1肢位内旋をさせて症状出現させた状 態で、天宗あたりの圧痛点に刺針すると内旋痛が改善することが多い。
  
上腕外側の痛みは、外側上腕皮神経痛と考えがちで、この部から水平刺の皮膚刺激を行っても、 治療直後しか痛みを減ずることはできないので、本質に迫った治療とは言い難く、この場合、天宗圧痛点に刺針すると改善できることが多い。

   
 

4..小円筋運動針

座位で第2肢位内転姿勢をさせると、後腕付け根あたりに痛みを訴えることが多い。ただしこの痛みは不鮮明なので、施術者は意識的に、小円筋の停止部圧痛を見出して刺針する必要がある。刺針すべき場所は、第2肢位内転姿勢にさせ、て肩髎穴(三焦経、肩峰の後下端)から肘方向に1寸ほどの部になる。 

 

 

 


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