「現代医学的鍼灸」という気負ったタイトルでブログを開始したのは、2006年3月11日からであった。今から約11年前のことになる。4月3日のアクセス数は閲数1,275、訪問者数566で、順位は793位(2,6,95,596ブログ中)となっていた。
最初の頃は、「現代針灸臨床論」という鍼灸学生用テキストとしてすでに存在した内容を、ブログとして発表しただけだったので、とくに苦労を感じなかった。現在の発表ブログ数は316だが、200を越えた頃から、発表するネタがなくなっていった。そこから先は、考えたり調べたりして新たな内容を創作していき、その内容をテキスト内容に付け加えるという作業を繰り返しつつ現在に至った。
「現代針灸臨床論」では授業時間の兼ね合いから、一つの章を基本的に20ページ未満とにし、プリント配布の関係から白黒印刷に対応する図しか載せられなかった。しかし現在、教員を辞めて以来、こうした制約はなくなり自分の思うようなテキストに変化してきた。
その結果、テキストページ数は、かつての1.5倍で、必要に応じて、カラー図も増えていった。ネット上で「現代針灸臨床論」(売価10,000円)このテキスト販売を開始してから、約十年が経過した。コンスタントに月平均4枚程度購入希望者が連絡してくるのを嬉しく思っている。このテキストは頻繁に内容が刷新されているが、平成29年4月4日時点で目次は次のようになっている。
5年前に平成29年4月4日で目次を記したが、本日は令和4年4月26日で、あれから5年が経過した。この5年間にテキストがどのように変化したのか比較してみた。新たな内容を加えつつ、ページ数増大を防ぐため削除した内容も少なくなかった。全体で10%程度ページ数が増加となった。ブログ発表数は418題で、5年前の316題と比べ102増えた。
5年前が黒字、現在が赤字。
現代針灸臨床論Ⅰ(H29.4.4 計297ページ)→(R4.4.26 計330ページ)
整形・ペインクリニック領域
第1章 頭痛(p19)(p23)
1節 針灸不適応の頭痛の除外
2節 針灸適応となる頭痛の概要
3節 頭痛の鑑別診断
4節 頭痛の針灸治療
第2章 頸腕痛(p35)(p31)
1節 頸腕痛疾患の概要
2節 頸肩腕症状の鑑別診断
3節 頸肩腕痛の針灸治療
4節 肩こり性
第3章 肩関節痛(p22)(p29)
1節 肩関節の動きと作用筋
2節 肩関節疾患の概要
3節 肩関節痛の鑑別診断
4節 肩関節痛の針灸治療
第4章 腰痛(p24)(p26)
1節 腰痛疾患の概要
2節 腰痛の不適応の判定
3節 効かせるための針の技法
4節 殿部痛
第5章 腰下肢痛(p31)(p39)
1節 腰神経叢症状
2節 仙骨神経叢症状と腰椎椎間板ヘルニア
3節 脊柱管狭窄症
4節 股関節疾患
第6章 膝関節痛(p29)(p31)
1節 針灸不適応の膝痛疾患
2節 膝関節痛の鑑別診断
3節 針灸適応の膝関節痛の針灸診療
4節 変形性膝関節症の針灸診療
第7章 顔面症状(p22)(p25)
1節 顔面痛
2節 顔面神経麻痺
3節 顔面部の痙攣
第8章 上肢部症状(p34)(p36)
1節 肘関節痛
2節 手関節痛・手指痛
3節 上肢の神経麻痺と神経絞扼障害
第9章 下肢部症状(p34)(p41)
1節 下肢の常見疾患
2節 足部の常見疾患
3節 下肢の神経麻痺と神経絞扼障害
第10章 歯科症状(p21)(p24)
1節 歯の基礎知識
2節 歯科の主要疾患
3節 歯科領域の針灸治療
4節 口内炎
5節 顎関節症
第11章 治療効果を高める理論(p26)(p25)
1節 神経線維と運動制御
2節 MPS(筋膜性疼痛症候群)
3節『鍼治新書』の要点
現代針灸臨床論Ⅱ(H29.3.24 計356ページ)→(R4.4.26 計393ページ)
内科・眼科・耳鼻咽喉科・泌尿器科・産婦人科・皮膚科他 領域
第1章 上中腹部消化器症状(p36) ( p39)
1節 腹痛の代表疾患
2節 針灸院における診察手順
3節 内臓体壁反射と針灸治療パターン
4節 横隔神経と体壁反応
5節 胃疾患と針灸治療
6節 肝炎患者の扱いと慢性肝炎の針灸治療
7節 胆道疾患と針灸治療
8節 膵炎と針灸治療
第2章 下腹部消化器症状(p27)( p31)
1節 下腹痛と体壁反応
2節 針灸院での下腹診察と針灸治療
3節 下痢
4節 便秘
5節 下痢・便秘の針灸治療
6節 虫垂炎と針灸治療
7節 痔疾と針灸治療
第3章 鼻科・咽喉科症状 (p30) (p33)
1節 鼻の疾患
2節 咽頭の疾患
3節 喉頭の疾患
4節 くしゃみ・しゃっくり
5節 かぜ症候群
第4章 胸部症状(p24)( p30)
1節 胸痛の針灸診療
2節 動悸・息切れ
3節 咳嗽・喀痰の針灸治療
4節 気管支喘息の針灸診療
第5章 末梢循環器症状(p32)( p33)
1節 冷え症
2節 ほてり・のぼせ
3節 末梢動脈閉塞性疾患
4節 メタボリックシンドローム
5節 低血圧症
第6章 精神症状と全身症状( p37)(p43)
1節 不眠症
2節 疲労倦怠および貧血
3節 不定愁訴症候群・神経症・更年期障害
4節 肥満
第7章 腎・泌尿・生殖器症状(p31) ( p35)
1節 腎・泌尿器と体壁反応
2節 主な腎疾患
3節 疼痛を生ずる尿路疾患
4節 頻尿・尿失禁・排尿困難
5節 夜尿症
6節 ED
第8章 産婦人科症状( p29)(p31)
1節 性周期とホルモン
2節 婦人科の主要疾患
3節 婦人科疾患の体表反応と針灸治療
4節 月経異常
5節 月経随伴症状と針灸治療
6節 不妊症
7節 産科の主要疾患
8節 乳房症状
第9章 眼症状(p31)(p37)
1節 眼の構造と機能
2節 代表的な眼症状と鑑別診断
3節 代表的な眼科疾患
4節 全身疾患の一部としての眼科症状
5節 眼科の針灸治療
第10章 耳科症状( p37)( p39)
1節 耳の構造と機能
2節 難聴・耳鳴の診察
3節 めまいの診察
4節 中耳炎と針灸治療
5節 耳科疾患の概要
6節 難聴・耳鳴の針灸治療
7節 めまいの針灸治療
第11章 皮膚科症状(p23)(p25)
1節 皮膚腫瘤
2節 アトピー性皮膚炎
3節 毛髪の異常
第12章 その他の主要疾患( p19)( p20)
1節 関節リウマチ
2節 脳血管障害
3節 パーキンソン病
巻末資料:体性神経デルマトーム図