当院では以前から手の消毒には、塩化ベンザルニコニウム10%水溶液の入ったプッシュ式の手掌消毒器を使ってきた。片手でレバーを押し、反対の手で消毒液を受けた後、両手を擦り合わせる方法。手をかざすと消毒液が噴霧する自動式に興味はあったが、30年前頃は約十万円と高価であり、形も大きいので購入をためらっていた。しかし昨今、新型コロナウィルスの流行にともない、大量生産しているためか、自動式の器械が数千円台で入手できるようになり、当院でも購入を検討することにした。
購入すべき自動アルコールハンドディスペンサーの条件
①現在使っているのは手動プッシュ式「ハンドサニタイザーS」で、百均のワイヤーカゴ(縦横とも9.7×9.7㎝)に入れ、壁に取り付けている。このカゴを引き続き使えること。
②なるべく安価であること。
以上の条件で選んだのが「TISOUアルコール消毒噴霧器」だった。ユーチューブ動画を見ても評価は悪くなかった。定価2,399円を1,580 円(消費税、送料込)で、アイホーム販売から購入した。2日後に製品到着、しかし電池を入れて作動させてみても、まったく反応しなかった。どうしたわけかと思い、器械の電池を接触させる金属パーツを見ると変に曲がっていて、これでは電池と接触不良になるわけだと思った。このクオリティーなので中華製は心配になる。ペンチでこのパーツの形を直し電源ボタンを押すと、今度は正常に作動した。
TISOUアルコール消毒噴霧器の直径は、「ハンドサニタイザーS」と同じだったので、以前の設置場所にきちんと納まった。本機は1回の噴霧量が「多」と「少」の2段階で、「少」にすると丁度良い量が出てくる。不良品ではあったが自分で修理することができたので、買って後悔しない製品であった。
百均のワイヤー性の容器(9.7×9.7㎝)
壁に取りつけて使用している。右上にある黒っぽいボトルは、カッサオイルで瘀血用と水滞用の2本。
「ハンドサニタイザーS」を使っていた。
「TISOUアルコール消毒噴霧器」を設置
手をかざし、噴霧させたところ