私はこの度、鍼灸学会Tokyoで、講演することに決まりました。内容はほとんど私のブログで紹介していることばかりですが、現代鍼灸で多用する鍼技法を厳選していること、また120分と十分な講演時間を確保されていることで、これまで伝えきれなかった内容を紹介できるのではないかと思っています。実際に実技を見たい方、直接疑問を私にぶつけたい方など宜しければご参加下をお待ちしています。
日月:平成30年4月15日(日曜)
時間:午後1時30分~午後4時40分
(午後1時~1時30分 鍼灸学会Tokyo平成30年度通常総会)
場所:東大医学部図書館3階 大講堂
参加申込み:鍼灸学会tokyo まで(インターネットで検索して下さい)参加費も良心的に設定されています。
内容:
開業鍼灸師の通常業務は<常見の症状に対し、当たり前のように鍼灸治療を行い、普通り治す>というであろう。この場合、当たり前の治療というのは、当然ながら自分なにベストの治療を行うことだが、その時はベストだと思っていた治療ではあるが、臨床験を積んでいくほどに以前と違った進化した治療となっていくのは当然である。その進は、科学的思考方法をもって構築されるべきである。現代鍼灸は、未完成の学問ではあが、より実効性のある治療方法へと変更を重ねることで、学問としての有用性を高めてた。今回、35年間の私の臨床により、到達した現代鍼灸を、常見疾患である背腰殿痛膝痛を題材として、説明するとともに実技を供覧します。
なお通常の講義では、症状→所見→病態把握→鍼灸治療考察→実際の治療という順序説明するだろうが、今回は端的に鍼灸技法を紹介するため、治療技法自体と、この技法使用条件という2点に絞ってザックリと説明することにした。
A.腰背痛の治療技法
①背部一行刺鍼(仙椎部含む)
②大腰筋刺鍼と腰方形筋刺鍼
B.殿部痛の治療技法
③梨状筋刺鍼(坐骨神経ブロック点刺鍼)
④横座り位での中・小殿筋刺鍼
⑤陰部神経刺鍼と内閉鎖筋刺鍼
⑥股関節徒手牽引
⑦仙腸関節運動鍼
C.膝痛の治療技法
⑧仰臥位膝屈曲位での鶴頂(大腿直筋停止部)刺鍼
⑨立位膝伸展位での膝蓋骨周囲刺鍼
⑩鵞足浅刺
⑪膝立位での膝窩筋(委中)刺鍼