鍼灸講習会<鍼灸奮起の会>発足のお知らせ
現代鍼灸講習会<鍼灸奮起の会> 新規開催講師 似田 敦 元東京衛生学園講師・あんご針灸院院長 6回シリーズで来院することの多い関節と脊柱疾患をとりあげて実技指導します。第1回~第4回の勉強会は、本年4月15日に鍼灸学会tokyoで行った<私の鍼技法と現代鍼灸治療...
View Article後頸深部筋の解剖と鍼灸治療点
1.後頭下筋を除く後頸部筋の筋構造 背部にある筋のうち、脊髄神経後枝に支配される筋群を固有背筋とよぶ。したがって脳神経に支配される僧帽筋や、腕神経叢に支配される広背筋、肋間神経に支配される上・下後鋸筋は脊髄神経前枝の支配のため、固有背筋に含めない。後頸部の筋について個別にまとめるが、後頭下筋群については、すでに本ブログでも書いているので省略する。 <ブログ:本稿での後頸部の経穴位置と刺激目標>...
View Article書籍「閃く経絡」(医道の日本社刊)を前にして
1ヶ月以上ブログを更新できていな状況にある。その訳として<鍼灸奮起の会>の準備もあるが、今話題の「閃く經絡」を読み始めたからである。 2ヶ月ほど前、驚いたことに韓国の李珉東先生から「閃く經絡」(日本語訳)が届いた。勿論大いに感謝したのだが、読み解くのに時間がかかっている。どういう見解をもったのか、まだ...
View Article肩の外転制限を伴う上腕外側痛に対して棘下筋ストレッチさせての天宗と肩貞下方の刺針が有効な例 Ver.1.2
主訴:上腕外転時の痛みを伴う運動制限 本ブログは、2012年10月9日報告の「五十肩で上腕外側痛を生じる理由と治療法」(以下アドレス参照)の内容を、さらに工夫した治療内容となっている。 #mce_temp_url# 現病歴...
View Article肩中兪刺針の針響 Ver.1.2
1.肩中兪刺針は腕神経雄に影響を与える(鈴木由紀子:腕神経叢の圧迫に肩中兪「疾患別百科 頚肩腕痛」、医道の日本社、2001.3.25)取穴:座位。大椎穴(C7T1棘突起間に大椎をとり、その外側2寸。 ※定喘:大椎の外方1㎝、治喘:大椎の直側(外方0.5㎝)...
View Article戦時下における集団施灸の効果(代田文誌著「鍼灸読本」より)Ver.2.3
本稿は、<保険灸について>とするブログを、上記タイトルに変更したものです。 数年前私は代田文誌著「十四経図解 鍼灸読本」春陽堂刊を入手した。初版は昭和15年で、昭和50年代に再版された。今日ではそれも絶版となった。...
View Article代田文彦先生、十七回忌新年墓参のお誘い
代田先生が享年63才でお亡くなりになってから、17回忌を迎えようとしています。これを機とし、下記の要領で、新年の墓参を企画しました。よろしければご参加下さい。本メールは、私が主宰する現代鍼灸科学研究会のメンバーを中心として差上げましたが、日頃から親しくしているご友人も、お誘いください。玉川病院東洋医学科出身でなくても構いません。...
View Article三角筋筋力低下による外転制限と思えたのに、外関運動が効果あった症例(81才、女性)
1.主訴:両肩関節の外転制限2.現病歴痩せて筋力が少なそうな高齢者。2~3週前から次第に、自力では右肩関節は外転60°以上はできなくなった。ときには45°程度しか外転できなくなることもある。当院初診3日前からは左肩関節にも同症状が出現した。ただし肩関節周囲の痛みは感じない。他動的には外転ROMはほぼ保たれている。アームドロップサイン正常 ペインフルアーク正常。 3.診断:三角筋の筋力低下...
View Article講演:私の現代針灸システム-2 頸部痛・肩関節痛 (実技供覧)のお知らせ Ver.1.1
昨年4月に行った<背腰殿下肢と膝痛>の現代針灸の第二弾の実技講習会です。 鍼灸学会Tokyo主催講演:私の現代針灸システム-2 頸部痛・肩関節痛 (実技供覧) 日時:4月21日午後1時30分~4時30分頃場所:JR山の手線「代々木駅」北口下車徒歩1分 東京医療専門学校(呉竹学園)、代々木校舎 〒151-0053 東京都渋谷区代々木1−55 TEL.03-3320-1815...
View Article眼精疲労の鑑別と鍼灸治療 Ver.1.1
1.眼精疲労の鑑別 最もみられる眼科的訴えは眼精疲労であろう。本当に眼精疲労であるなら、眼を休めれば回復するが、休養しても治らない場合、器質的疾患を疑う。 本当に単なる眼精疲労か? ①眼痛(+)→緑内障②見えづらい:眼がかすむ白内障(糖尿病性白内障の可能性)ぶどう膜炎(サルコイドーシスの可能性) 眼底出血(糖尿病性網膜症、高血圧症の可能性)像が歪む、像の一部欠損→中心性網膜炎、網膜剥離...
View Article左肩関節部痛に、棘下筋集中刺針が有効だった自験例(65歳、男性)ver.1.1
1.主訴左肩関節の運動制限を伴う痛み 2.現病歴 思い当たる理由なく、2~3ヶ月前から、左上腕を90°以上外転したり前方挙上したりすると、左肩関節の奥に痛みを感じるようになった。結髪動作で痛みなく、結帯動作で母指頭位置はL5程度と制限され、それ以上は痛みのためにできない。右肩関節に異常ない。 自分で右肩関節周囲を、触れる範囲での圧痛点はない。 3.推定診断...
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